先日、知り合いの陶芸家である出嶋正樹さんの作品展に行きました。お知らせハガキのビジュアルは「フタバススキリュウ」のオブジェで、案内文に「今展では、恐竜のオブジェに特に力入れて制作しました」と書かれていました。
陶芸の恐竜はどんな感じだろうと思い、初日に行きました。
会場の一角に恐竜コーナーが設けられており、その中で「これはいいな」と思ったのがティラノサウルスのオブジェでした。出嶋さんは「リアルな造形かつ二本足で立たせることに苦労した」と説明してくれました。
白、緑、青の3つの色合いのオブジェがあったので、「おすすめはどれですか」と聞きました。「これです」と「青ソーダ焼き」という技法で作成したものを勧めてくれたので、即決で購入しました。
ジャンプ教室に持ち帰り、下駄箱の上に飾りました。子どもたちの反応は思ったより薄かったので、少し落ち込みました。
きぼうの子どもたちの好きなものは、鉄道関連やアニメ、ヒーローものが定番ですが、恐竜が好きな子もいます。
教室が始まるまでの時間や待ち時間に、恐竜や大昔の生き物の図鑑を見ている子に「これは何という名前なの」と聞くと、「知らないのかよ。しょうがないなぁ」という面持ちで教えてくれます。中には、大人顔負けの知識を持っている子や、直線の組合せで特徴をしっかり捉えた絵を描く子もいます。
お絵かきの時間に、図鑑を見ながら恐竜の絵を描いている女の子がいたので、「恐竜が好きなの?」と聞くと、にっこりして「うん」と答えました。週に複数回来ているのですが、そんなイメージではなかったので意外でした。男の子は、恐竜のTシャツを着てきたりするので、分かりやすいのですが・・・。
個人的な感覚ですが、女の子は、年の近いお兄ちゃんがいると、その影響を受けるのかもしれません。
そんな子どもたちですが、年齢が上がるにつれて、友だちとの時間やゲームに興味が移っていくようです。成長のあかしなので、喜ばしいことではあります。高学年になった子に「恐竜好きだったよね」と聞くと「えーっ、覚えてない」と答える子もいます。
私は、子どもたちが、大人になったときに、小さいころ興味のあったものに、再び関心をもって、その道を究めてくれたら、とてもすばらしいなともいます。
さて、恐竜のオブジェから話がとびましたが、出嶋さんが県内各地で陶芸教室を開催しておられることを聞いて、ジャンプ教室でもできないかとお願いしたところ、快く引き受けてくれました。12月に、プレイルームを使って行います。教室当日は、造形と絵付けまでで、焼成は出嶋さんの窯で行ってくれます。完成は翌年1月中ごろになります。
作るのは恐竜ではなくお皿ですが、絵や模様は自由につけることができます。
誰かが、お皿に恐竜の絵を描いてくれれば素敵だなと思います。
なお、恐竜のオブジェは3体になりました。
2024.9.24
NPO法人きぼう 理事長
日本サッカー協会公認C級コーチ
日本パラスポーツ協会公認中級パラスポーツ指導員